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【レビュー】ジャンプを夢見る少女のフィギュアスケート・ロマン『虹色のトレース』第1巻(ソノラマコミック文庫版)
★このレビューには若干のネタバレが含まれています。あらかじめご容赦ください。

虹色のトレース 1 (ソノラマコミック文庫 た 52-1)



先日行なわれた世界選手権で、日本勢が男女のシングルで揃って金メダルという快挙を成し遂げましたが、
今、確実にフィギュアスケート・ブーム、来ています。
(※このサイトで「フィギュア」と書くと、なんか別のフィギュアが思い浮かんでしまうので、あえて、フィギュアスケート」と書かせていただきます。)


ところで、少女マンガの世界では、このフィギュアスケートというのはかなり伝統のあるジャンル。
スポーツでありながら、華やかだし、衣装などもかわいらしいということで、少女マンガの醍醐味を生かせるスポーツなのかもしれませんね。
実際、フィギュアスケートを題材とした多くの名作が存在するのです。

今回、紹介する『虹色のトレース』(田中雅子)は、昭和時代に「ひとみ」(秋田書店)に連載されていました。
まだ、日本勢がフィギュアスケートでメダルをとるのが、夢のまた夢だった頃の作品です。

かねてより読んでみたかったこの作品の文庫版第1巻を見つけることができたので、
レビューしてみます。

■あらすじ
小泉流音(るね)は、フィギュアスケートの大会を見て、自分も滑りたいと憧れを覚える。
父親にスケート靴をもらった流音は、北條スケートセンターのクラブへ入門し、
本格的にフィギュアの道へ歩み始める。
父との別離、ライバルたちの嫌がらせをはじめ、様々な困難がたちはだかる中、
金髪の青年・北條水城の励まされながら、練習に励む流音だったが…
■見どころ
田中雅子さんという漫画家は、華やかな絵柄が特徴で、
登場する女性キャラも比較的大人っぽいイメージがあるなと
昔、読んだ時には感じていたのですが、
この作品の主人公・流音はやんちゃなお転婆少女という感じで、ちょっと意外でした。

しかし、あれだ。こういう無邪気であまり人を疑うことを知らない女の子こそ、
ライバルもいじめがいがあるってもんです。

憧れだけで、スケートの世界に飛び込んだ流音ですが、
周囲の人たちは、優れた選手になるべく特訓を重ねてきた人たち。
そんな中で、一人だけ「ジャンプがやりたい。基礎練習つまらない」みたいな態度で、滑ることにいまいち集中していない流音のような子が現れて、
しかも学園とスケートクラブのアイドル的存在の水城に優しくされてるとなれば、
そりゃ、やっかむしいじめたくもなります。

しかし、流音はいじめに負けるような子ではありません。
泣いたり、くじけることもありますが、
彼女は元々の性格がお転婆気質ですから、くじけるたびに必ず這い上がっています。
涙の数だけ、強くなるとはまさにこのことという感じです。

それと、非常に興味深かったのが、
スピン、スパイラルなど、フィギュアスケートの技について、
作品中にきちんと解説が入っていること。
フィギュアスケートをテーマにした作品は数あれど、
技について明確な解説を組み込んだ作品は、実は意外と少ないのです。

トレースの描き方の基本や、ジャンプやスピンの解説に
思わぬところで、知識を得た感じでした。


この第一巻の流音は、フィギュアのことを何も知らないひよっこ。
これが、2〜3巻でどう進化していくか気になります。




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